お世話になっております。工場長の吉中です。
先日、木型の打ち合わせがあり、木型屋さんに訪れる機会がありました。
当社でも木型を作ることがありますが、現在は主に、3D CADで製品の形状を作り、そのデータをもとにマシニングで切削してモデルを製作する方法が中心です。
とはいえ、すべてが機械加工というわけではありません。
まれに木材から手作業で型を起こすこともあります。
ただ、これがなかなか難しいのです。
図面を見ながら、抜け勾配をつけて、凝固の収縮を考えて削って合わせて……。
やってみると、木型を作るという仕事の奥深さを実感します。
そんなこともあって、今回の木型屋さんへの訪問は、実は少し楽しみにしていました。
「本職の木型屋さんは、どんなところで、どんな仕事をしているんだろう?」
そんな気持ちで工場に入ってみると――
専門の機械がずらり。
普段、私たちが仕事をしている鋳造工場とはまた違った雰囲気で、見たことのない機械や、木型を作るための設備が並んでいます。
「おお……これは面白い!」
と思わず見入ってしまいました。
木型を作るために、これだけいろいろな設備があって、これだけ多くの工程があるのかと、正直、想像していた以上でした。
普段は完成した木型を使って鋳造する側なので、どうしても木型は「鋳物を作るための道具」という見方になりがちです。
でも、その木型ができるまでには、設計する人がいて、加工する人がいて、細かな部分を調整する人がいて……。
改めて見ると、木型そのものにも、たくさんの技術と経験が詰まっています。
まさに、
「餅は餅屋」
という言葉がぴったりだなと感じました。
やはり、その道のプロには、その道のプロにしか分からない技術やノウハウがあります。
もちろん、だからといって私たちも負けてはいられません。
木型屋さんが良い木型を作ってくれるなら、私たちはその木型から、良い鋳物を作る。
木型と鋳物、それぞれの専門分野で力を合わせることで、初めて良い製品ができるのだと思います。
今回、木型屋さんの現場を実際に見ることができたことで、普段何気なく使っている木型を見る目も少し変わった気がします。
そして、専門の工場を見せてもらったことで、こちらも「もっといい鋳物を作らなければ」と、ちょっとした刺激ももらいました。
これからも木型屋さんの力を借りながら、そして私たちも負けないように、「いい木型」と「いい鋳物」を作っていきたいと思います。





