単品鋳物.com|アルミ鋳物|試作~小ロット量産まで

スタッフブログ

CO2砂型鋳造の砂はなぜ固まるのか?

お世話になっております、八百谷金属工業株式会社の八百谷でございます。

鋳造の砂型にはさまざまな造型方法がありますが、その中でも生産性と強度のバランスが良い方法の一つがCO2砂型鋳造です。

当社では、このCO2造型にアルカリフェノール樹脂バインダーを使用しています。
今回は当社で行っているCO2砂型鋳造においてなぜ砂が固まるのかという仕組みと、アルカリフェノール樹脂を使用する利点について解説します。


CO2砂型鋳造とは

CO2砂型鋳造とは、鋳物砂にバインダーを混合し、その後二酸化炭素(CO2)ガスを吹き込むことで砂型を硬化させる造型方法です。

造型の基本的な流れは次の通りです。

  1. 砂にバインダー(アルカリフェノール樹脂)を混合
  2. 型枠に充填して成形
  3. CO2ガスを吹き込む
  4. 化学反応により短時間で硬化

この方法の特徴は、ガスを吹き込むだけで短時間に高強度の砂型が得られる点です。


なぜCO2で砂が固まるのか

アルカリフェノール樹脂系のCO2造型では、CO2ガスを吹き込むことで樹脂の硬化反応が起こり、砂粒子同士が結合します。

CO2がバインダーに作用すると、

  • 樹脂の化学反応が進行
  • 架橋構造が形成される
  • 砂粒子同士が強固に接着

という現象が起こります。

この結果、砂粒の間に硬化した樹脂のネットワーク構造が形成され、砂型が固まります。

つまり、CO2砂型鋳造は

ガスをトリガーにした樹脂硬化反応によって砂型を形成する技術

と言えます。


アルカリフェノール樹脂を使用する利点

当社が採用しているアルカリフェノール樹脂には、従来の水ガラス系CO2造型と比べていくつかの利点があります。

① 高い型強度

アルカリフェノール樹脂は硬化後の強度が高く、

  • 型崩れしにくい
  • 取り扱いが容易
  • 重量のある鋳物にも対応可能

というメリットがあります。


② 崩壊性が良い

水ガラス系CO2型は型が非常に硬く、鋳物後の型ばらしが難しいという問題があります。

一方、アルカリフェノール樹脂では

  • 鋳込み後に比較的崩れやすい
  • 清掃作業がしやすい

という特徴があります。


③ 鋳肌が安定しやすい

砂型の強度が安定しているため、

  • 型のエッジが崩れにくい
  • 表面欠陥が出にくい

など、鋳物品質の安定にもつながります。


④ 作業性が良い

CO2を吹き込むだけで硬化するため、

  • 硬化時間のコントロールがしやすい
  • 作業の再現性が高い
  • 生産効率が良い

という点も現場で大きなメリットです。


鋳造技術は一見シンプルに見えますが、
バインダーの種類や造型方法の選択が鋳物品質に大きく影響します。

今後も鋳造技術の理解を深めながら、より安定した品質の鋳物づくりを目指していきます。

アルミ鋳物の試作・少量ロット量産はお任せ下さい。

4種の製法を活かし、その製品に最適なプロセスでご提案いたします。

鋳物のお困りごとがありましたら弊社問合せフォーム迄お待ちしております!

お問い合わせ | 単品鋳物.com|アルミ鋳物|試作~小ロット量産まで (arumiimono.com)