お世話になっております。工場長の吉中でございます。
今回のブログでは、アルミ鋳物において絶対に不可欠な押し湯に使用される保温材、その名も「スリーブ」についてお話ししようと思います。
そもそも押し湯とはなんぞや?ということで、押し湯や湯口について記載された過去の記事はこちらです。
鋳型に溶湯を注湯すると、どんどん凝固していくのですが、押し湯は最後に凝固しないと、製品に引け巣が発生してしまいます。
それを防ぐために、押し湯の部分にスリーブという保温材を使用して、凝固を遅らせるのです。
製品の形状や上型の厚みによってはスリーブを使用しない場合もありますが、弊社ではスリーブをよく使用しています。
スリーブはインチ単位でサイズ展開されており、弊社では1インチから最大5.5インチまでのものを使用しています。

このスリーブに使用されている材質で作られた他の耐火物には、規制がかかり購入できなくなったものもありますので、スリーブも購入できなくなるのではないかと心配しています。
ここ数年で購入できなくなった鋳材も多く存在するため、この業界を取り巻く環境に不安を感じる日々が続いていますが、なんとか私たち八百谷金属工業株式会社が盛り上げていきたいと思います!