お世話になります。工場長の吉中です。
弊社では砂型鋳造と石膏鋳造の2本柱で鋳物工場が稼働しております。
砂型鋳造のお話はこちら→https://arumiimono.com/?p=2335
砂型鋳造でアルミ鋳物を鋳造するにあたって、どうしても欠かせない物があります。
それは「抜き勾配」と「収縮」です。
今回は抜き勾配についてお話します。
砂を固めた鋳型からモデルを抜型する時に抜き勾配がなかったら、
・ モデルが食い込んで抜型できない
・ 抜型できても鋳型の欠けや損傷が起こる
・ モデルと鋳型がこすれて鋳肌が荒れる
・ モデルが破損する
という事が起こります。


では砂型鋳造の場合、どれ位の抜け勾配を付ければよいのでしょうか?
弊社では、CO2型やフラン型では1度~2度、生型やプレート型では1 度~3度の抜け勾配を付けることが多いです。
例えば100mmの高さの部品で2度の勾配を付けると、底辺と上辺で約3.5mmの違いがでることになります。
抜け勾配を付けると少し形状のイメージが変わる場合もございますが、お打ち合わせで細かく調整できますので、お気軽にご相談ください。
4種の製法を活かし、その製品に最適なプロセスでご提案いたします。
鋳物のお困りごとがありましたら弊社問合せフォーム迄お待ちしております!