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スタッフブログ

鋳型の種類①

こんにちは。

営業部の辻川です。

今年は春の過ごしやすい気候が長く続いていますね。

例年はゴールデンウイーク前後にはもう日本各地で30度を超えたなんてニュースがあり、

この時期はもう夏前の梅雨の蒸し暑さが肌にまとわりつく頃ですが

今年はまだなんとか家では扇風機だけで耐えられてます。

快適な気候が少しでも長く続いてくれるといいですね。

  

さて、弊社は砂型アルミ鋳物の鋳造メーカーですが

世間的には鋳物のプロセスなんて、、、まして特徴なんてなんのこっちゃだと思います。

 

そこで今回はその辺を軽く解説しようと思います。

解説するにあたり分かりやすい図が「公益社団法人 日本鋳造工学会さん」が作られていたので同じ様な図を作りました。

↓元ネタはこちら。

公益社団法人 日本鋳造工学会関東支部 | 誰でも分かる鋳物基礎講座

 

鋳型の中でも大別すると2種類に分かれます。

1回型  鋳型1個から1個の鋳物が出来ます。

元型(木型など)から形状を鋳型に反転させ、そこにアルミを流し込んで鋳物を作るのですが、

鋳型から鋳物を取り出す際に鋳型を壊して取り出します。

鋳型の再利用ができないため、鋳物が30個欲しい場合、元型から反転させた鋳型を30型作る必要があります。

 

多回型 1つの鋳型から複数個鋳物が鋳造出来ます。

多回型は金型とも呼ばれ、鋳型が金属でできており金属の型に溶けたアルミを流し込み、

アルミが冷えたらアルミを取り出し、また溶けたアルミを流し込むというループが可能です。初期費用は高額ですが大量生産向きでその分単価が安くなりがちです。

 

次に表内青色カテゴリーの説明に移ります。

生型【弊社取扱有】 生砂を使った昔ながらの製法です。少量ロットで簡単な形状ならある程度大きいサイズも融通が利きます。

特徴は初期費用が安く、年間数個~数十個程度のものに適しています。

 

自硬化型 鋳型が徐々に固まっていくタイプの型です。

セメント型 読んだそのままで鋳型がセメントでできています。混ぜ合わせたときは粘度のある液体、徐々に硬化していき乾燥するとセメントになるのでカチカチです。

      近い?似たようなプロセスで石膏型というのもあり、それは弊社でも取り扱いがあります。

      石膏型はダイカスト金型並の精度の出る小ロット量産品や試作品が得意です。製品としては薄肉のもので小型のもの(~角500mm程度)が得意です。

フラン型【弊社取扱有】 珪砂にフラン樹脂と酸を混ぜ合わせて時間の経過で硬化する自硬性の砂を作り、それを使用し鋳型を作ります。

通常、鋳型に使用した珪砂は廃棄となるのですが弊社設備であればフラン砂は再利用でき、ランニングコストが安く済みます。

弊社設備では複雑形状や割と大型の鋳物(角900mm程度)にも対応できます。

フェノールウレタン型 / アルカリフェノール型 フラン鋳造と同じく珪砂に混ぜて自硬していく特徴があります。

 

 

長くなってきたのでいったんこの辺で。

次回に続きます。

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