こんにちは、営業部長の藤本です。
今回は、あまり皆さんが目にすることのない物をご紹介します。

こちらはアルミラストと呼ばれている、靴を造るための金型です。
実は弊社は創業当時はこのアルミラストを専門に造る鋳物屋でした。
写真の状態は鋳型から取り出してすぐの状態です。
ですので、湯口(アルミを鋳型に流し込むところ)がついていたり、型の上下の分割箇所にはバリが付いています。
これらをきれいに仕上げてアルミラストとなります。
世の中で売られているほとんどの靴を造る製造工程では木型、プララスト(プラスチック型)、アルミラストのいずれかが使われています。
この型に革や生地を被せて、靴の形にしていきます。
そして、型を抜き取ると足を入れる空間のある靴が完成するということです。
ひと昔前は、コストも安いアルミラストが主流でしたが、時代の流れでより精度の良いプララスト(プラスチックを機械で削ったもの)に移り変わっていきました。
しかし、アルミラストでないといけない場合もあります。
それは『バルカナイズ製法』という製造方法で加硫窯に入れて熱と圧力をかけてゴム底を接着させます。
高温に熱するので、アルミである必要がある訳です。
アルミラストを生産している鋳物屋は国内には数社しかございません。
アルミラストから始まった八百谷金属も時代の移り変わりで、機械部品等がメインとなってきました。
古きものも大切にしていきたいと思いますのでお困りの際はお声掛けください。
アルミ鋳物の試作・少量ロット量産はお任せ下さい。
4種の製法を活かし、その製品に最適なプロセスでご提案いたします。
鋳物のお困りごとがありましたら弊社問合せフォーム迄お待ちしております!