こんにちは。
営業部の辻川です。
今日は中子についている幅木(巾木)について説明します。
幅木の説明をする前に先にザックリと中子の説明から入ります。
中子とは鋳物の内部形状を形作るために使用します。
例えばφ100の球状の鋳物に内部形状にφ60程の穴を左右から開け、
中の肉をぽっかりと抜いてしまいたい。
そんな製品があったとします。
その際には木型の主型で外部形状を作り、
中子を使って内部形状を作っていきます。
主型で作った鋳型の中に中子を設置するのですが、
中子を鋳型の中で中空にとどめておくことはできないので、
鋳型で中子を支えなければいけません。
中子で製品部分ではない、鋳型に支えてもらう部分のことを幅木といいます。
私の説明ではピンと来ないと思うので、本に載っている説明文を記載します。
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幅木 Core print
鋳物で穴や深い窪みを作る場合、中子を用いるが、中子を外型の中空にささえるために、
原型に中子を受ける部分を設けておく。
これを幅木という。
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参照文献P24
オーム社 よくわかる木型と鋳造作業法
横井時秀・鵜飼嘉彦 共著
なんとこんなに簡潔にまとまるんですね
また、鋳物鋳造の用語や道具を紹介していきます。