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鋳抜き孔でコストカット

こんにちは。

営業部の辻川です。

 

今回は鋳物の抜き孔(鋳抜き孔)の話です。

鋳抜き孔というのは完成形状で穴が開いている箇所を

鋳物の形状で穴をあけておくことを指します。

鋳抜き孔には2種類あります。

①軽量化または鋳物精度でも使用できるため鋳物形状で鋳抜き孔を作製し、後加工しないもの。

②例えばφ70の機械加工公差が入った孔に予めφ65で鋳物形状で下穴を開けておき、

 機械加工の負担を減らすもの。

どちらも圧延材からの切削では出来ないコストカット方法です。

必要な個所は鋳抜き孔で軽量化した方が加工費が下がるケースは多いです。

そんな鋳抜き孔ですが「φ〇mm以下は不可」という規定はありません。

鋳造方法や鋳物屋さんの得意不得意形状によって鋳抜き孔ではなく、

埋めて加工出しをお願いするパターンがあります。

弊社にある書籍にはこの様にあります。

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鋳物にあける穴(鋳抜き孔という)は仕上げ加工するとき直径25mm以下の穴では

原型に穴掘りをしたり、中子などによって鋳抜いたりしないのがふつうである。

これは小さな穴に仕上げ代を見込めば鋳型が作りにくくなり、

加工の時も小さな鋳抜き孔がないほうがかえって仕上げが容易であることが多いからである。

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参照文献P23

オーム社 よくわかる木型と鋳造作業法 

横井時秀・鵜飼嘉彦 共著

 

 

なるほど、上記書籍はφ25mmが規定ラインとあります。

しかし弊社では生砂を使用した生型鋳造でも

形状と相談し、もっと小さい鋳抜き穴を抜いて鋳造したりもするので一概に、ではありません。

 

ご相談のお打合せの時に図面を指してφ〇mmでの鋳抜き孔をご提案させて頂くと

コストメリットが出るのでお客様に喜ばれることがあります。

 

上手に鋳物を鋳造すればその分お得な製品製作につながりますからね。

 

また今回の様な意外と知らない鋳物の話をもっとこのブログで発信していこうと思います。