単品鋳物.com|アルミ鋳物|試作~小ロット量産まで

スタッフブログ

生型鋳造法(工程もご紹介)

お世話になっております、八百谷金属の八百谷でございます。

当社「単品鋳物.com」というアルミ鋳物のソリューションサイトを運営させて頂いています。

これは、アルミ鋳物をご検討中の方々に当社の事を発見して頂きやすくして知って頂いたうえで、アルミ鋳物の制作メーカーの1社として選択肢に入れて頂くという事が目的です。

先日、鋳物のニーズを知るためにどの様なワードで検索された方が当社のサイトを見て頂いているのかと思い、調べてみると検索ワードの上位に「生型」とありました。

この「生型」というのは当社で行っている鋳造方法の一つなのですが、鋳物の製造方法としては昔からある鋳造方法で、ニーズとしては減少方向にあると思っていましたので、検索ワードで上位にある事は意外でした。

しかし、何らかの興味を持って検索して頂けることが分かりましたので「生型」とはどの様に作られているのかをご紹介させて頂きます。

この、「生型」とは砂型鋳造の一種で鋳型は砂で作成されます。

生形で使用される砂は珪砂に粘土分と水分を配合し練られた砂を使用します。そのためしっかりと押し固めることによってある程度形状を保つ強度を持っています。

当社が生型鋳造法で昔から生産させて頂いている物で、当社の原点と言ってもいい製品が靴の製造用金型です。

主に運動靴などを製造する際に使用される金型でアルミ合金で強度があり軽量に作られています。

アルミ金型の中を空洞にするために、まず空洞部分の形状の中子とよばれる型を作成します。

そして、アルミ金型の形を成型する主型と呼ばれる方を成型します。

主型へアルミの肉厚を保つためのケレンというアルミ肉厚と同じ厚みの発泡スチロールを張り付けます。

そこへ中子をいれると発泡スチロールの肉厚分中子が主型の中で浮き上がった状態になります。

主型と中子の隙間に溶けたアルミが流れ込みアルミ金型がせいけいされます。

これに上型をかぶせます。

こうしてアルミが流し込める準備が完了です。

アルミが固まったら型から取り出し、中子の砂を抜き取ることで中が空洞になったアルミ金型が作られます。

このように一つ一つ職人の手によって生型鋳造の鋳物は作られています。

当社では技術承継を行い、若い人材が生型の造形技術を習得していっています。

アルミ鋳物の試作、小ロットの鋳物はお任せください!

生型鋳造、プレート型鋳造、砂型鋳造、石膏鋳造で対応させて頂きます!

AC材はAC2A/ AC4A/AC4B/AC4C/AC7Aを取り扱っています!