いつもお世話になっております。工場長の吉中です。
今回は今の時代に手作業で製造する砂型鋳造の現場で働くということはどんな感じなのかを書いてみたいと思います。
製造業の現場では、機械化や自動化が急速に進んでいます。
その一方で、あえて人の手による作業が中心となっている現場も、今なお多く存在しています。当社の砂型鋳造のアルミ鋳物工場も、その一つです。
砂型鋳造は、同じ製品を大量に作る仕事とは少し違います。木型を使い、砂の状態を見ながら型を作り、溶けたアルミを流し込む。工程の一つひとつに、人の判断と経験が必要になります。
砂の締まり具合、湯の流れ、冷え方の違い。
数値やマニュアルだけでは判断しきれない部分が多く、現場で積み重ねた経験が、そのまま品質につながります。
こうした仕事は、決して派手ではありません。
体力も使いますし、楽な作業ばかりではありません。
それでも、自分の手で作った鋳物が形として残り、実際に使われていく姿を見られることは、大きなやりがいになります。
また、砂型鋳造は少量生産や試作、特注品に向いています。
そのため、すべてを機械任せにすることが難しく、国内の現場が今後も必要とされ続ける分野でもあります。
現場では、造型、溶解、注湯、仕上げなど、複数の工程に関わることが多くなります。工程全体を理解しながら仕事を覚えていくことで、「一部分だけを担当する作業者」ではなく、全体を見渡せる人材に育っていきます。
近年はAIやデータ活用が注目されていますが、現場の感覚や違和感に気づける人がいなければ、それらは十分に活かせません。経験を積んだ現場の人間だからこそ、数値の意味を正しく判断できる場面も多くあります。
働き方や価値観が多様化する今、ブルーカラーの仕事は見えにくくなっているかもしれません。
しかし、ものづくりの現場には、今も変わらず人の力が必要です。
機械化・自動化されていない砂型鋳造の現場で働くことは、
「人にしかできない仕事を担うこと」
その積み重ねが、技術として、経験として、次の世代につながっていきます。

4種の製法を活かし、その製品に最適なプロセスでご提案いたします。
鋳物のお困りごとがありましたら弊社問合せフォーム迄お待ちしております!





