製品開発や部品設計において、「どの素材を選び、どう作るか」は品質とコストを左右する極めて重要な要素です。 当社はアルミ鋳物のスペシャリストとして、これまで数多くの部品製作に携わってきました。
「なぜアルミ鋳物なのか?」「当社の強みは何なのか?」 今回は、アルミ鋳物を採用するメリットと、お客様の理想を実現する為、当社の行っている取り組みについてご紹介させて頂きます。
1. 部品を「アルミ鋳物」で作る3つのメリット
鉄やステンレス、あるいは切削加工と比較して、アルミ鋳物には特有の優位性があります。
- 圧倒的な軽量化: 鉄の約3分の1の比重であるアルミは、製品の軽量化に直結します。
- 複雑形状の実現: 鋳造なら、切削では難しい中空構造や複雑な曲面も一体成形が可能です。
- 優れた機能性: 放熱性(熱伝導率)が高く、耐食性にも優れているため、精密機器や自動車部品にも最適です。
2. 用途に合わせて選べる「多彩な材質」
当社では、お客様の求める強度や耐食性、加工性に合わせて最適な材質をご提案します。

4A、4B、7Aなど、用途に合わせて使い分けます。
- AC4A / AC4C: 鋳造性が良く、複雑な形状や強度が必要な部材に適しています。
- AC4B: 強度と被削性のバランスが良く、エンジン部品など幅広く使われます。
- AC7A: 耐食性と伸びに優れており、美しい表面仕上げが求められる製品に最適です。
3. ロット数や形状に応じた「3つの製造プロセス」
「試作で1個だけ作りたい」「精度を極めたい」「コストを抑えて量産したい」 そんなご要望に応えるため、当社では3つの工法を使い分けています。
| 工法 | 特徴・メリット |
| 石膏鋳造 | 抜群の寸法精度と美しい肌面が特徴。試作開発や精密部品に。 |
| フラン鋳造 | 砂型の強度が高く、中~大型の製品や複雑な形状に強み。 |
| プレート型鋳造 | 安定した品質で、ある程度の数量をまとめて作りたい場合に最適。 |
4. 溶解から始まる、徹底した品質管理

800度近い熱でインゴットを溶解。ここが品質の出発点です。
高品質な鋳物は、徹底した「温度管理」と「不純物の除去」から生まれます。
当社では、複数の材質を混ざり合うことなく厳格に管理し、常にベストな状態で鋳込みを行っています。この現場の熱量こそが、私たちの品質の証です。
おわりに:アルミ鋳物のことなら、まずはご相談を
「図面はあるけれど、どの材質・工法がベストか分からない」
そんな時は、ぜひ当社にお声がけください。
製品の形状、使用環境、予算、そして生産ロット数。 あらゆる角度から検討し、プロの視点で最適なソリューションをご提案させていただきます。
4種の製法を活かし、その製品に最適なプロセスでご提案いたします。
鋳物のお困りごとがありましたら弊社問合せフォーム迄お待ちしております!




