こんにちは。
営業部の辻川です。
弊社は砂型アルミ鋳物を取り扱っておりますが、
砂型と一言で言っても色々な種類の砂から厳選した砂を使用しております。
今回はそんな砂型鋳物に必要な砂のお話。
アルミ砂型鋳物では、
図面や溶けたアルミが注目されがちですが、
製品の出来栄えを大きく左右する 「砂」そのもの もお忘れにならないでください。
砂の粒度や形状、熱への強さの違いは、
鋳肌のきれいさ、寸法精度、欠陥の発生率にまで影響します。
砂型に使われる砂は、ただの砂ではありません。
主に次のようなポイントで性質が変わります:
- 粒度(細かさ)
- 粒の形状(丸い/角ばっている)
- 熱膨張の大きさ
これらの違いが、そのまま製品の仕上がりに表れます。
弊社で取り扱っている砂をいくつかご紹介します。
シリカ砂(珪砂)
特徴:
- 取り扱いやすい
- 粒度を変えることで幅広い用途に対応
人工砂(生砂)
比較的新しいタイプの砂で、形状が丸く均一。
高精度の鋳物や寸法安定性が重要な部品に向いています。
特徴:
- 熱膨張が小さく欠陥が出にくい
これら砂の個性は数値で測れますが、
現場では 職人の手触り感覚 が今でも大事にされています。
例えば職人が感じるポイント
- 砂を握ったときの固まり具合(粘結性の判断)
- 手のひらに残る湿り気や重さ(含水量)
- 表面のザラザラ・サラサラ感(粒度や粒形)
- 砂を落としたときの音
日によって湿度や気温が違えば、
同じ配合でも砂の性質は微妙に変化します。
この“変化を読む力”こそが砂型鋳物の難しさであり面白さ。
熟練の職人は、型を組む前に砂を手に取り、
「今日は砂が軽いな」「ちょっとまとわりつくな」
といった感覚から微調整を行います。
これはデータシートでは測れない、
経験から生まれる職人の“肌感覚の技術” です。
砂を知ると鋳物はもっと深く面白くなります。
砂型鋳物では、砂の質や状態が製品に与える影響は大きく、
砂を理解することがそのまま品質につながります。
- 粒度
- 粒形
- 熱特性
- 職人の手触りによる判断
こうした要素が組み合わさって、
ひとつのアルミ鋳物が生まれます。
砂は地味ですが、実は鋳物づくりの“核心”。
砂に目を向けてみると、アルミ砂型鋳物の世界は一層面白くなります。
4種の製法を活かし、その製品に最適なプロセスでご提案いたします。
鋳物のお困りごとがありましたら弊社問合せフォーム迄お待ちしております!





