お世話になっております、八百谷金属工業株式会社の八百谷でございます。
「試作品を少量だけ作りたい」「イニシャルコストを抑えたい」…そんな手のひらサイズのアルミ鋳物の製作でお悩みではないですか?
自動車部品から日用品、趣味のパーツまで、幅広い分野で活躍するアルミ鋳物ですが、特に小ロット生産やコスト効率を重視するなら、古くから実績のある**「プレート型鋳造(F1鋳造)」**が最適な選択肢かもしれません。
プレート型鋳造(F1鋳造)って、どんな鋳造法?
プレート型鋳造とは、砂型鋳造の一種です。
上下の型を同時に作るための「プレート状の木型(マッチプレート、またはF1プレートと呼ばれます)」を使用し、造型機で効率よく鋳型を製作します。これにより、安定した品質と生産性を実現します。
🔩 プレート型鋳造の製造工程(イメージ)
- 木型作成:製品の形状を板(プレート)の表と裏に分けて貼り付けた木型(マッチプレート)を作成します。
- \2. 鋳型作成:造型機に専用枠とマッチプレートをセットし、粘土分と水を混ぜた**生砂(粘りのある土)**を押し固めて、上下の鋳型を造形します。
- 鋳造:できた鋳型に、溶かしたアルミ(溶湯)を流し込みます。
- \4. 仕上げ:冷え固まった鋳物を取り出し、不要な部分を切断し、バリなどを除去して完成です。
なぜ、手のひらサイズのアルミ鋳物に最適なの?3つの大きなメリット!
1. 圧倒的なコストパフォーマンス💰
プレート型鋳造の最大の特長は、低コストで製作できる点です。
- 型費(イニシャルコスト)が安い: 木型(マッチプレート)は金型に比べて安価に製作できます。特に手のひらサイズの小物であれば、型の製作費をグッと抑えられ、試作や小ロット生産に最適です。
- 砂の再利用率が高い: 鋳型に使う生砂は、粘土分などを補填することでほぼそのまま再利用が可能です。消耗品コストを抑えられるため、製品単価を安くできます。
2. 小ロット生産に小回りが利く🔄
数個の試作から、数百個程度の小ロット量産まで、幅広く柔軟に対応できます。
- 金型を作るほどのロット数ではない
- 急ぎで試作品が欲しい
- デザインを少し変更する可能性がある
といったケースでも、木型修正が比較的容易なため、短期間で対応可能です。

3. 多様なアルミ材質に対応可能✨
プレート型鋳造は汎用性が高く、AC4CやAC7A、ADC12など、用途に応じた様々なアルミ合金で鋳造が可能です。例えば、強度が必要な部品や、耐食性が求められる部品など、設計者の意図に沿った材質を選べます。

💡こんなアルミ鋳物製作にぜひご相談ください!
- 産業機械の小さな部品やカバー
- 自動車・バイクのカスタムパーツや試作部品
- デザイン性の高い日用品や雑貨の原型
- 少量多品種の製品
手のひらサイズの鋳物製作をお考えでしたら、コストとスピードに優れたプレート型鋳造をぜひご検討ください。経験豊富な職人が、お客様のアイデアを確かな技術で形にします!
お見積り、材質のご相談など、お気軽にお問い合わせください。
4種の製法を活かし、その製品に最適なプロセスでご提案いたします。
鋳物のお困りごとがありましたら弊社問合せフォーム迄お待ちしております!
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