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スタッフブログ

生型鋳造できますよ。

こんにちは、営業部長の藤本です。

 

今回は対応できる鋳物屋が年々減っていっている生型鋳造についてです。

近年、アルミ鋳物業界では「できなくなっていく技術」が少しずつ増えています。その代表例のひとつが生型鋳造です。

生型鋳造は古くから行われてきた鋳造方法ですが、手作業に依存する部分が多く、経験と勘が求められるため、習得には長い時間がかかります。そのため、熟練職人が引退するとともに「社内で対応できる人材がいなくなった」という鋳物メーカーが少なくありません。

 

しかし弊社では、現在も生型鋳造を社内で対応できる体制を維持しています。

 

生型鋳造とは?

生型鋳造とは、その名の通り「生の砂型」に溶けた金属を流し込む鋳造方法です。
型の材料となる砂には、粘結材としてベントナイト(粘土)や水分を加えます。

その砂を押し固めただけの鋳型に溶かした金属を流し込みます。

砂型を焼成(乾燥)せず、そのまま使用することから「生型」と呼ばれています。

生型鋳造の一番のメリットは低コストなところです。

しかし、複雑な形状は難しいです。

 

なぜ生型鋳造ができなくなるのか?

近年、この生型鋳造をやめてしまう鋳物メーカーが増えています。その理由は大きく二つです。

・職人不足   

生型は型づくりに人の手と感覚が必要です。金型鋳造やダイカストのように設備主導ではなく、どうしても人の技術力に依存します。そのため熟練者の引退とともに「継承されない技術」となりがちです。

 

・採算の難しさ

大量生産には不向きで、単価の高い製品に結び付きにくい場合もあります。そのため「生型鋳造をやめ、生産性の良い自硬性鋳造や金型鋳造に一本化する」という企業が少なくありません。

 

弊社が生型鋳造を続ける理由

ここ数年、上記のような理由から他の鋳物屋で生型鋳造での対応をしてもらえなくなって困ったお客様からの相談を受ける事が多くなり、弊社に転注されるものが増えてきました。

私たちにとって、生型鋳造は「古い技術」ではなく、今でも必要とされ続ける現役の技術です。

これからも「どこの鋳物屋でもできる技術」ではなくなっていくからこそ、弊社は生型鋳造を守り続け、お客様の要望に応える体制を維持していきます。

 

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