お世話になっております、八百谷金属工業株式会社の八百谷でございます。
いよいよ年末が近づいてまいりました。
今年はありがたい事に年末の駆け込みのご注文に年始からのお仕事にとたくさんのご依頼を頂き減速することなく年を越せそうです。
今日は溶湯処理のお話を少しさせて頂きます。
12/23日に配信させて頂いた当社工場長のブログでピンホール検査機のお話がありましたが、そのピンホールをなくすための処理をするのが今回ご紹介させて頂くGBF(脱ガス装置です!
ってなんだかテレビショッピングの様なフレーズになってしまいましたが(笑)
溶解して液体となったアルミの中に下部のカーボンで出来ているところをドボンと浸けます。
個のカーボン部分は実はパイプ状になっていてそこから微細な泡状の高純度アルゴンを噴射します。
そしてぐるぐると溶湯をかき混ぜる事によって高純度アルゴンの泡が溶湯内にある水素ガスを吸着しながら上がってきます。
これにより溶湯内から水素ガスがなくなりピンホールの少ない鋳物を作り出すための溶湯が出来上がります。
大昔は鋳物にピンホールはつきものという事でここまでの処理は求められていませんでしたが、今ではピンホールは無くて当たり前。
図面に「巣無き事」なんて文言も入れられてしまう時代です。
ニーズに合った製品を供給していけるよう日々精進させて頂きます。