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スタッフブログ

はるか昔からの伝統

こんにちは。

営業部の辻川です。

ありがたいことに年が明けてから仕事があの件もこの件もと決まって、

増えてきており、まだまだ100%ではありませんが工場に少し活気が出てきました。

 

そんな中、個人様からのご依頼で美術品と思われるものを鋳造しました。

 

一番安価な方法で、というご希望でしたので生砂を使用した生型鋳造法で鋳造をしました。

 

この方法ははるか昔、メソポタミア文明のころから進化してきた手法で

日本では奈良時代にこの手法が盛んに行われていたそうです。

 

この生型鋳造を今でもしている鋳物屋さんは年々減ってきており、

国内ではだいぶ少なくなってきているとよく聞きます。

 

ですがこの生型鋳造法、まだまだ他プロセスには負けない利点もあるんです!

少量でリピート無し、簡易な形状なら木型費併せても数万円程で作れちゃう可能性があります。

 

他プロセスなら木型費だけで簡単に十数万円~数十万円という金額になってしまうことが多いですが、

初期投資額の低さは生型鋳造法のメリットの一つですね。

 

他にも製品の大きさにある程度自由が利きます。

他鋳造法では意外とシビアな鋳型の枠の大きさですが、

生型鋳造法なら手のひらより一回り大きいサイズから700mm程度の枠まで柔軟にそろえております。

なので既存枠から一番適したサイズを弊社で選定して価格に反映させられるので目に見えてコストカットに繋がりやすかったりします。

 

はるか昔からの製法ですが、現代でより洗礼されて今も残り続けている。

しかもモノによっては最適なパフォーマンスを発揮できるという意味では全然色褪せていないすごい鋳造法なのです。

 

単品~少量ロットのアルミ鋳物は是非ご相談ください。