こんにちは。
営業部の辻川です。
今日は鋳物を鋳造する際に必要な湯口や押し湯について解説します。
・湯口
鋳型の中で湯を注いでから製品手前までの部分のことを指します。
もっと細かく言うと鋳型に湯を注ぎ入れる穴のことを湯口と指し、
穴の底から製品まで横に走っていくための道を湯道・セキなどと指すこともあります。
・押し湯
注湯が終わり鋳型内が溶けた金属で満たされた際に、
溶けたどんどん温度を下げやがて凝固点に達します。
その温度変化により金属は収縮してしまいます。
補充用の押し湯を製品の上に立てることで製品の収縮分を補います。
鋳造完了したら不要な湯口・セキ・押し湯等は鋸でカットします。
上記写真は実際の注湯時の写真です。
湯を注いでいる穴は湯口。それ以外のスリーブは押し湯です。
湯口や押し湯などはその製品の大きさや肉厚によって適切なものを選ばなければ
逆引けや押し湯不足など鋳物不良に直結する鋳物を作るうえで大事な要因となります。
ですので多品種小ロットの製作が得意な弊社では様々な大きさ・長さのスリーブを保有しています。