こんにちは、営業部長の藤本です。
アルミは軽くて加工しやすく、自動車部品や家電製品、建材など幅広く使われています。しかし「砂型鋳物」と「アルミダイカスト」は同じアルミでも製造方法が違い、それぞれ特徴があります。今回はその違いと、どちらを選ぶべきかをわかりやすく解説します。
砂型鋳物とは?
砂型鋳物は、溶かしたアルミを鋳型に流し込んで製品を作る工法です。鋳型は砂で造形します。
- 複雑な形状や大型部品の製造が得意
- 材料の自由度が高く、強度や耐熱性を重視した部品に向く
- 寸法精度はやや低め、表面はざらつきがある
メリット
- 少量生産でも対応しやすい
- 大型・肉厚の部品を作りやすい
- 特殊なアルミ合金にも対応可能
デメリット
- 精密加工が必要な場合がある
- 表面仕上げに手間がかかることがある
- 生産スピードはダイカストより遅い
アルミダイカストとは?
アルミダイカストは、高圧で溶かしたアルミを金型に押し込む方法です。自動車のエンジン部品など、精密な部品に使われます。
特徴
- 高圧で金型に押し込むため薄肉・精密形状に向く
- 表面は滑らかで寸法精度が高い
- 量産向きの製造方法
メリット
- 寸法精度が高く加工工数が少ない
- 表面がきれいで塗装や仕上げが容易
- 生産スピードが速く、大量生産に向いている
デメリット
- 金型費用が高く、少量生産には向かない
- 複雑すぎる形状や大型部品は作りにくい
- 使用できる合金が限定されることがある
どちらを使うべきか?
製品選びは「形状」「量産規模」「精度」「コスト」の4つで考えるとわかりやすいです。
- 少量生産・大型・複雑形状 → 砂型鋳物
- 大量生産・薄肉・精密寸法 → アルミダイカスト
- 表面仕上げ重視・加工工数削減 → ダイカスト
- 特殊合金・耐熱や強度重視 → 砂型鋳造が有利
まとめ
- 砂型鋳物は「少量・大型・強度重視」に向く
- アルミダイカストは「精度・量産・表面仕上げ重視」に向く
- 形状・数量・コストの条件で使い分けることが大切
八百谷金属工業株式会社では、砂型鋳造や石膏鋳造を中心に、試作から量産まで幅広く対応しています。
少量の試作部品も迅速に対応できるため、「まずは形状や機能を確認したい」といったご要望にも柔軟にお応えします。
複雑な形状の部品や、多様な用途に合わせた製品作りまで、幅広くサポートいたします。
アルミ鋳物の製造でお困りの際は、ぜひ八百谷金属工業株式会社にご相談ください。




