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鋳造後の処理~含浸処理について~

こんにちは。

営業部の辻川です。

今回はアルミ鋳物の後処理の一つ、含浸処理(がんしんしょり)について説明します。

鋳物はその鋳造法や方案によって中の密度が大きく変わります。

※今回のお話を簡単に説明するために今回の指す「密度」とは金属の詰まり具合と解釈ください。

 

製品の個体により多少ばらつきもありますが、この密度が詰まっていないとウェハース状、、、

骨粗鬆症のように中がスカスカで、詰まっているモノと比較すると

空間に空気などが多分に含まれた状態で形成されてしまいます。

 

美術品などで外観上問題がければそれも良いのですが、

圧力が強くかかる部品に使われたりすると密度が低い鋳物は良くありません。

水圧なのか空圧なのか油圧なのか使用用途はそれぞれですが、

密度が低い鋳物に圧力がかかると一定以上の圧力で漏れてしまう事があります。

 

そんな時は含浸処理という事後処理をすることで㎛(マイクロメートル)サイズの空間が埋まり、漏れが止まります。

 

含浸処理には大きく分けると有機含浸と無機含浸という2種類があり、

それぞれ特色があります。(耐熱温度や耐水性など)

施工方法は含浸液が入ったタンクに含浸処理をしたい製品を漬け込み、

真空状態にすることで小さな孔に液を浸透させ乾燥させるというプロセスです。

 

耐圧が必要な製品などには鋳造~加工後に予め含浸処理を含めて出荷することで

安心してお使いいただける製品を提供できます。

弊社でも含浸処理が可能な協力会社さんがありますので、

ご要望あれば含浸処理まで纏めてご注文いただけます。

 

 

簡単ではありますが、含浸処理についての説明でした。