石膏鋳造は精密なアルミ鋳物の鋳造に適した鋳造法案で、薄肉鋳物やヒートシンクといったダイカスト試作に用いられる他、複雑な衣装(模様)のあるアルミ金型の鋳造にも最適です。
アルミ鋳物では画期的な抜き勾配が必要ない鋳造法でもあります。
材質もAC2A・AC2B・AC4A・AC4B・AC4C・AC7A・ADC12その他、多彩な材質にて鋳造いたします。
石膏鋳造の流れ
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1
木型作成
石膏鋳造のプロセスでは、製品の形状とは逆の鋳型のような形状で木型を作成します。
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2
シリコン型作成
シリコンで型を作ることにより、折れやすい形状や若干の逆勾配も造形することができます。
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3
石膏鋳型作成
鋳造用石膏を水と混練し、シリコン型に流し込みます。石膏が硬化したら、慎重に脱型します。
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4
鋳型乾燥
石膏鋳型に含まれた水分を完全に蒸発させて無水石膏にします。
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5
鋳造
製品の形状や肉厚に合わせて温度を調整し、鋳造します。
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6
仕上げ
湯口、湯道など製品に不要な部分を切断し、バリを除去し、必要に応じてショットブラスト処理や熱処理などを行います。
石膏鋳造の長所と短所
非常に優れている | 精度、加工コスト |
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優れている | 小ロット、小物鋳物、 製作期間 |
普通 | 大物鋳物 |
不向き | 量産、鋳造コスト |