機械製作においても多品種少量生産が主流となった今、機械製作で使用するプーリー・ローラーも標準品では対応できない場合が多くなってきております。
そのような場合には、プーリーを独自で製作する必要があります。プーリー・ローラーを製作する際は、削り出し(切削加工)をする場合と、鋳造により製造する場合があります。
ここでは、削り出しと鋳造でアルミプーリーとアルミローラーを製作した場合のメリット・デメリットを述べていきます。
アルミ鋳物プーリー・ローラーの特徴
- アルミは鉄よりも軽いため、高速稼動が可能となり制御がしやすいというメリットがある。
- アルミは鉄よりも切削性がよいため、プーリー・ローラー製作の際の加工費が削減できる。
- 削り出しでのプーリー・ローラー製作より、鋳造した方がコストメリットが高い場合が多い。
大体10~20個以上の製作で削り出しより鋳造の方がコストメリットが出てきます。
設計のポイント・コストを抑えるポイント
プーリーの製作で軽量化を図るためには、 写真1のように、鋳抜き穴を設けることで軽量化を図ることができます。
プーリーの軽量化が求められる場合には有効な手段です。
しかし、軽量化が必要でない場合は、木型製作コストも鋳造コストも上がってしまうため、写真2のように設計段階で鋳抜き穴を設けないことがコストを抑えるポイントとなります。
アルミ鋳物で鋳造したプーリー・ローラーの鋳造事例
Ф600、H500までのプーリー製作なら対応可能です。