昔は生型鋳造には山土と言われる粘土分を多く含んだ天然の土を使用していました。 しかし近年は需要も減り、国内採取が減り、安定した山土を入手する事が困難となり、それでは安定した製品をを作り続ける事が困難と判断した当社では、約10年前から珪砂と粘土分を混ぜて作る合成砂で生型鋳造をする事を決断し、安定した鋳砂を自分たちで作れるよう多くのデータを時間をかけて集めてきました。
約10年かけて鋳砂の粒度分布と、強度、鋳型自体の通気性、鋳型の表面安定度、それと鋳砂の含む水分比率と粘土分比率の関係性のデータを集め、当社独自の配合でベストな状態の鋳砂を作り出しています。
数か月使用して傷んだ合成砂を約3トンの新しい合成砂と入れ替えベストな状態へと戻しました。
これからも、安定した品質の高い鋳造品をめざし、技術承継の難しい生型鋳造を残していきたいと思います!