お世話になっております。工場長の吉中です。
今回はアルミ合金のAC材とADC材の違いについて簡単に書こうと思います。
最大の違いは鋳造方法にあります。
AC=砂型・金型
ADC=ダイカスト
となっており、そもそもの用途が違います。
砂型鋳造は比較的ゆっくり固まるので、成分もその前提で設計されています。
ダイカストは高速・高圧で薄肉に鋳造するための成分設計になっています。
| 特徴 | AC材 | ADC材 |
| シリコン(Si) | 適量(中程度) | 高めで流れやすい |
| 鉄(Fe) | 低い(強度確保のため) | やや高い(溶着防止) |
| 流動性 | そこそこ | 非常に良い |
| 伸び | 高め | 低め |
| 適した鋳造方法 | 砂型・金型 | ダイカスト |
弊社では石膏鋳造と砂型鋳造で鋳物を生産していますので、AC材をメインに鋳造しておりますが、ダイカストでの大量生産の前段階での試作等でADC12での鋳造もしております。
なにかアルミ鋳物でお困りのことがございましたらお気軽にお問い合わせください。

4種の製法を活かし、その製品に最適なプロセスでご提案いたします。
鋳物のお困りごとがありましたら弊社問合せフォーム迄お待ちしております!




