お世話になっております、八百谷金属工業株式会社の八百谷でございます。
ゴールデンウィークも終わり日に日に気温が上がってきていますね。
もう夏が目の前と言う感じです。
鋳物屋にとって近年の暑さは恐怖です。
夏場の工場内はサウナの様な熱気で熱中症対策が必至です。
工場扇やスポットクーラー、熱気を工場内から逃がすための送風機、空調服など色々な対策をこれまでもこうじてきました。
そしてこの夏には水冷服も導入予定です。
少しでも安全に作業が進められるよう今後も検討を重ねていきたいと思います。
さてここからが本題なのですが、今回は八百谷金属工業株式会社が日頃良く扱っているアルミ合金の種類と特徴を簡単にご紹介させて頂きます。
私たちが日頃良く扱っている材料はAC材と呼ばれる重力鋳造用のアルミ合金です。
AC材の中でもAC4A,AC4B,AC4C,AC7Aという4種類の材料をよく使っております。
これらはJIS規格で含まれる成分の量が異なり違った特色があります。
AC4Aですと鋳造性が良く、靭性が優れ、強度が要求される大型の鋳物に用いられる事が多いです。
用途としてはマニホルドやギヤケース、クランクケースなどに用いられる事が多いです。
AC4Bは鋳造性が良く、引張強さは高いのですが、伸びは少ない材料です。
用途はこちらもマニホルド、クランクケースなどに多く使用されます。
AC4Cは耐圧性や耐食性に優れています。
用途は油圧部品やオートバイの部品、金型用材料などにも使用されます。
AC7Aは少し特殊で(銅の含有量が非常に少ない)耐食性に優れ、靭性が良く、硬さはありません。
そのため用途として架線金具、舶用部品、建築用金具などに多く使われています。

八百谷金属工業株式会社ではお客様のニーズに合わせて様々な材料を複数ご用意しております。
材料や特性の事でお困りの際も是非一度ご相談頂けると幸いです。