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一輪車の車輪を鋳物でつくってみよう③

お世話になっております。工場長の吉中です。

今回で一輪車の企画は一旦完結となりますが、引き続き鋳物にしたら面白いと思うものを探し続けたいと思います。

 

いよいよ完成したモデルをアルミ鋳物にする段階に入りますが、造型や鋳造の作業は私が直接行わないため、タイミングが合わず、あまり良い写真を撮ることができませんでした。申し訳ありません。

 

さて、今回の製品は、寸法精度や鋳肌の美しさは良い感じに確保しつつ、コストも抑えたいと考えたため、フラン鋳造で製造することに決定しました。

フラン鋳造とは、フラン樹脂と硬化触媒を砂に練り込んで造型する鋳造方法です。

この方法の大きな特徴の一つは、鋳砂の再利用が容易であるため、コストを抑えることができる点です。

自社で使用するものとはいえ出来るだけ良い製品を作りたいと思います。

 

 

下型を作って方案を組んでいくところです。

 

 

上型です。白い筒は断熱材で、押し湯になります。

  

 

 造型の写真はこれしか撮れていませんが、注湯して出来た鋳物がこちらです。

 

押し湯もしっかり効いていて、良い色の鋳物ができました。

 

 仕上げ工程を経て、

 

仕上げ、歪み取りの技術には自信を持っております。

 

 ばっちりです。

 

これを見ながら生中3杯はいけそうです。

 

組付けて完成です!

   

 

これが

 

 

こうなりました。

 

思っていたより転がりもよく、現場の皆にも好評をいただけました。 

しばらく使ってみて、問題がないようでしたら10台ほどある一輪車用に増産したいと思います。 

今回はなんとなくで始めた事だったのですが、満足のいく結果となってよかったです。

 

やっぱりものづくりって楽しいものだと改めて思いました。

  

以前の記事 一輪車の車輪を鋳物でつくってみよう   https://arumiimono.com/blog/2144/

      一輪車の車輪を鋳物でつくってみよう②  https://arumiimono.com/blog/2156/

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