こんにちは。
営業部の辻川です。
この前、弊社の運営している当HP「アルミ鋳物.com」のgoogle analyticsを見ていたら、
オーガニック検索で来ていただくワードの上位に「鋳物 公差 考え方」がありました。
そこでヒットするのが過去に私が書いた下記ブログです。
CT公差表① https://arumiimono.com/blog/1701/
CT公差表② https://arumiimono.com/blog/1702/
改めて読み返してみたところ②の内容にもう少し補足する必要があるように感じたので
今回は弊社にあるサンプル鋳物を計測しながら説明していきたいと思います。
今回計測する鋳物は石膏鋳造型で鋳造したサンプル鋳物です。
デジタルノギスで計測しています。
例えば図面では長さ100mmが狙い値の鋳物だとして、計測すると100.22mmでした。
では、この鋳物は使えないのでしょうか?
組み立て時に何か物と干渉するなど重要寸法なら図面に加工公差が入ります。
もちろん、全部を加工というわけにもいかないので
鋳物部分は重要寸法ではないにしろ、公差は必要になってきます。
それが鋳物の公差(CT公差)です。
前回「CT公差表②」でも取り上げたCT公差の表を再掲します。
弊社の石膏鋳造はCT6等級ですので、CT6等級で100mmの箇所ですと
公差表左の2列 「○○を超え ○○以下」の列で当てはめると
「63を超え 100以下」に適合します。
その列のCT6の箇所の数字が0.78mm、この数字は公差の直径ですので
±の数値で表すと0.78÷2=0.39mm
±0.39mmが公差となります。
つまり、狙い値は100±0.39mmですので、先ほどの100mm狙いの箇所は
実数値が100.22mm、交差範囲内ですので使用に問題なしと判断されます。
少しわかりにくい箇所もあるかもしれませんが、
これでCT公差寸法表の見方解説を終わります。
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