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中子による中空鋳物

お世話になっております、八百谷金属工業株式会社の八百谷でございます。

アルミ鋳物と言えば穴が開いている形状や肉抜きがされている形状が良くあります。

機械加工素材として考えると、塊じゃないから価値があるとも言えます。

今回はどの様にしてアルミ鋳物に中空形状を造っているのかを靴の金型を使って簡単にご紹介させて頂きます。

まずはこちらが靴を生産するのにつかわれる金型です。

端面にある四角い穴以外は開口はありません。

でも中身は空洞になっていてアルミの厚みは4~5mm程度で非常に計量です。

この様な鋳物を作成するのには外形状を造型するための主型(おもがた)という鋳型と中空形状を造型する中子(なかご)という鋳型を造ります。

こちらが外形状を造型するための主型です。

白くて四角いものが張り付いているのは鋳造したいアルミと同じ厚みの発泡スチロールです。

そしてこちらが空洞にしたい形状の中子です。

主型に中子を入れる事により主型と中子の間に造りたい鋳物の形状の隙間が出来上がります。

この空間にアルミが流れ込み中子の詰まったアルミ鋳物が完成します。

中子は砂で出来ていますので、アルミが固まったら振動を与えて中の砂だけ取り除く事によって中空鋳物の完成となります。

昔からある工法ですが現代でも欠かせない技術です。

ご興味ございましたら随時、工場見学もして頂けますのでお気軽にお声がけください。