こんにちは。
営業部の辻川です。
ちょっと前にラジオを聞いていて知ったのですが、
近畿圏に住んでいるかたつむりの約半数の種が絶滅の危機にあるそうです。
かたつむりなんて雨の日にコンクリートブロックに群がっているイメージでしたが、
確かに最近見かけた記憶がありません。
彼等は移動範囲が狭く、土地の開発が行われるとその一帯から逃げ出せずに全滅する、
または生き残れてもここ数年が昔より湿度が低く、乾燥しているため数を減らしているそうです。
私の子供のころでいうとめだかなどは野生でうじゃうじゃいましたが、今ではペットショップで売られるほど野生では見なくなりました。
そのうちかたつむりもペットショップで売られる世の中になるのかもしれません。
さて、世の中にめだかやかたつむりが溢れていた頃より更に昔、
紀元前数百年前には日本に生砂を使った砂型鋳造というものが大陸側よりもう伝来してました。
そこから今に至るまで盛衰はあれど未だ残っている手法というのはすごいですね。
しかし、日本でも生砂での昔ながらの砂型鋳造を扱う鋳物屋さんはかなり少なくなってきております。
アルミ鋳物といえばまず先に「ダイカスト」とイメージする人もおおくいらっしゃる位、
鋳造方法も多岐にわたり現在も技術が開発されています。
そんな中、弊社では昔ながらの砂型鋳造法を未だ残しております。
この方法はトータルコストにおいて少量試作または少量生産に適しているという強みがあるからです。
ダイカストやグラビティ鋳造は量産性は高いですが初期コスト(金型費用)や
少量生産(例えば年間5個~20個など)にはどうしても弱い面もあります。
それは金型を機械にセッティングする時間と
1日の機械の稼働時間を考え、そこから価格を割り出しているからです。
その考え方は製造業としてはどこでも概ねありますが、
生砂を使用した砂型鋳造法であればセッティングの時間が上記ダイカストやグラビティと比べて少ない事、
初期費用が比較的安価であること、
設備使用費用が少なくて済むことなどもあり、
少量生産品向けとして未だに優秀な面があるので
弊社としてもまだまだ現役で続けています。
今も日本で生砂を使用した砂型鋳造法を取り扱っている鋳物屋さんはまだありますが、
あと数年、数十年後にはより少なくなっているであろう鋳造方法です。
弊社もかたつむりに負けずに粘り強く残して、生き残っていきたいと思っています。
アルミ鋳物の試作・少量ロット量産はお任せ下さい。
4種の製法を活かし、その製品に最適なプロセスでご提案いたします。
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