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石膏鋳造のシリコン型

こんにちは。

営業部の辻川です。

 

弊社はアルミ合金の石膏鋳造鋳物を取り扱っております。

ちょっと珍しいプロセスの様で工場案内した際には皆さん興味を持っていただけることが多いです。

石膏鋳造というプロセスも広義でいえば砂型鋳造に入ります。

「砂の代わりに石膏を使用する」と言えば伝わりやすいでしょうか。

では、なぜ砂の代わりに石膏なのかと言いますと、

石膏の方が砂より粒の目が細かく、鋳型がぎっしり詰まるからなんです。

石膏で鋳型を作ることで鋳肌目も綺麗になり、鋳型も木型形状から精度よく転写され、鋳物も綺麗に精度よく鋳造できます。

ですので、石膏鋳造はダイカスト製品の試作などによく用いられます。

 

さて、ここで今回のブログタイトルのシリコン型が出てくるのですが、

石膏鋳造にはほかの砂型鋳造にはないプロセスが存在します。

それはシリコンゴム取りという工程です。

他の砂型鋳造プロセスは①木型を枠にはめ、砂を入れて型を取る。

②砂から木型を取り外す。

③木型を取り外した砂で作った上型と下型を合わせて鋳型を作る

④鋳型に溶けたアルミ合金を注ぐ

⑤鋳型を壊しアルミ鋳物を取り出し、仕上げる。

こういった工程を経て鋳物が出来上がります。

 

ですが石膏鋳造は下記の様に砂型より工程が多いです。

①木型を枠にはめシリコンゴム取りをする。

②固まったシリコンを木型から外す。

③シリコンゴムを枠にはめ、石膏を流し込む。

④固まった石膏をシリコンから外す。

⑤シリコンゴムから取り外した石膏で作った上型と下型を合わせて鋳型を作る。

⑥石膏の鋳型をよく乾燥させる

⑦石膏の鋳型に溶けたアルミ合金を注ぐ

⑧鋳型を壊してアルミ鋳物を取り出し、仕上げる。

砂型と比較してシリコンゴム取り分、工程が多くなりますが、

シリコンゴムを取らないと石膏鋳造の鋳型は出来上がりません。

 

石膏鋳造の鋳物は精度・鋳肌共に高精度のものが多く、時には勾配がなかったり、

部分的に逆勾配になっている場所もあったりします。

そういった形状を作るために、木型→石膏鋳型の工程の間に柔らかいシリコンゴムを挟むことで

木型にそのまま石膏を流し込んでも鋳型が木型から抜けない形状のものもシリコンゴムのおかげで抜けるようになります。

その様な理由で弊社の石膏鋳造のプロセスにはシリコンゴム取りは必須となっております。

 

弊社に見学に来られた際はダイカスト級の鋳肌と精度の石膏鋳造鋳物を是非ご覧ください。

アルミ鋳物の試作・少量ロット量産はお任せ下さい。

4種の製法を活かし、その製品に最適なプロセスでご提案いたします。

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