こんにちは。
営業部の辻川です。
今日は鋳肌について少しお話します。
弊社では工業製品の取扱が9割、美術・工芸品が1割程度の取扱となります。
つまり工業製品が多いので
基本的には鋳肌のきめ細かさが問題になることは少ないのですが
中には鋳肌も求められる鋳物がございます。
そういったご相談には弊社取扱の鋳造方法の中で
一番鋳肌の綺麗な石膏鋳造の鋳物を紹介することがあります。
では、なぜ石膏鋳造なら鋳肌が綺麗にでるのでしょう。
答えは「粒度」です。
生砂↓
硬化性の砂↓
石膏↓
目視で目の細かさが一目瞭然とまではいきませんが、
石膏鋳造で使用する石膏は粒度が細かいため、
多少粗く削った木型のマシニング目の肌などは鋳肌に転写できてしまうほど、
鋳物の肌がきれいに仕上がります。
硬化性の砂で型取りをした鋳物↓(ショットブラスト済み)
石膏鋳造で型取りをした鋳物↓
写真をみると石膏鋳造の鋳物には凹凸があまり目立たないのが分かります。
石膏鋳造のダイカスト製品みたいな鋳肌の秘密は
石膏の「きめ細かい粒度」に有ったんですね。